
美容室経営の救世主!?うわさのヤドカリビジネスを調査!【知識編】
「ヤドカリカレー?新種の海鮮カレーか何か?」
なんて思っているそこのあなた。違いますよ、ヤドカリが具のカレーの話じゃありません。
バーや居酒屋をやっているお店って昼間はクローズしていますよね。
そのクローズしているランチ帯だけ、店舗のスペースを借りてカレー屋を経営するスタイルを“宿借り”カレー=“ヤドカリ”カレーと呼んでいるんです。
そのヤドカリビジネスと美容室に何の関係があるのか…
実は大有りなんです!
なぜって、こんな悩みを抱える美容室は多くないでしょうか?
①セット面が余ってしまっていて、その分家賃が割高になるのはもったいない
②アシスタントの手が空いている時間が長くてなんとかしたい
そんな悩みを一気に解決する可能性をもっているのがヤドカリビジネス。
そのヤドカリビジネスを2回にわけて特集します。
まずは第一弾!
目次
ヤドカリ?何言ってんの?
「いやいや美容室はいつでも美容室だよ。それじゃ夜は美容室バーでも開けってことか?」
まあまあそう焦らずに。そのまま真似したら、確かに悲惨な感じになりそうですよね。
そうではなくて、美容室でも似たようなことやったら、資産を有効活用して、売上が上がっちゃうんじゃないの?ってことなんです。
美容室でいうヤドカリビジネスは、
ということなんです!
昼夜で業態を分けるのではなく、常に併設で2つの業態の営業が行なわれているということです。
つまり、店舗内店舗で2つの業態を行うということです!!
(「美容サロン+〇〇」で『総合美容業』を目指そう!顧客構造を増やす店舗内店舗という考え方【サロン経営の方程式シリーズー導入編】)
そうすることで、言ってしまうと、活用できていないセット面で、本業と相乗効果がある業態を、アシスタントのスタッフが施術することで、
「余分なコスト(設備投資や人件費)を掛けずに、売上を増やすことができる」ということなんです。
すごい…!
それでは説明に移りましょう!!
美容室でヤドカリビジネスをすると、すごいことが起こる
空いているセット面とアシスタントを有効活用!
空いているセット面、もったいない
活用できていない資産(空きのセット面や手の空きやすいアシスタント)を有効活用できます。
ほぼ常に空いてしまっているセット面ができてしまうと、その分、家賃のコストが割高になってしまいますよね。
4LDKの部屋に住んでいて二部屋しか使っていなかったら、残りの二部屋分の家賃が無駄だなって感じるじゃないですか?
美容室でもセット面が常に余ってしまっていたら同じだと思うんです。
しかもセット面がたくさんあるのに、あんまり埋まっていないと、お客さんにもこのサロン人気ないのかな大丈夫かななんて感じられたりと良くないですよね。
アシスタントも思いっきり活躍してくれるといいよね
アシスタントでお悩みの美容室も多いと思います。アシスタントはいわば修行の期間。
一人でカットを担当することはできないので、美容室にとっては直接売上を立ててもらえないわけです。
それでも人件費はかかり続ける。つまり、人材の投資をしているわけですよね。
アシスタントもそれは重々承知の上。お給料もなかなか厳しく、少しでも技術を上げたい、売上を伸ばしてトップスタイリストになってお給料もたくさん…と思っているはずです。
すごい解決方法を見つけちゃいました
そこで、その空いたセット面を使って、手の余っているアシスタントに別業態のビジネスをやってもらうことによって、人件費が余分にかからずに、セット面の割高コストが解消されて、普段は直接売上をあげられないアシスタントが利益を出してくれて、そのアシスタントに歩合をつけられることで金銭面での離職も防止できる可能性が期待できちゃいます。
え、なんか多くてよくわからない?
こんなに効果があります!
やはり美容室では、アシスタントへの投資が大きなコストになっているので、ここが解消できることはすごくメリットがあるのではないでしょうか?
コストを掛けずに売上まで上がる!?
本業と相乗効果のある業態を入れることで集客力をアップすることも可能です。
(「美容サロン+〇〇」で『総合美容業』を目指そう!顧客構造を増やす店舗内店舗という考え方【サロン経営の方程式シリーズー導入編】)
例えば、美容室でカットもネイルもできるのと、美容室にネイルサロンも併設されているのでは、かなり意味合いが違います。
美容室でオプションでネイルをやる場合
前者はカットに来たお客さんがついでにネイルをすることで客単価を高める効果を見込めます。
しかし、ネイルもやっているからといって新しいお客さんが劇的に増えるわけではありません。
だって、ネイルでもなんでもお金を払ってやってもらうなら専門の人にやってもらいたいな〜と思っちゃうじゃないですか?
例えば、ホットペッパビューティーでも同じだと思うんです。ネイルやろうと思っているお客さんがヘアサロンのタブからネイルできるところを探さないですよね。
なので、美容室を選ぶときにネイルもできるというのは選ばれやすくなる要因になるかもしれませんが、あくまでも美容室からの集客ありきになってしまいます。
美容室でヤドカリでネイルをやる場合
ところが、美容室とネイルサロンが併設されている場合には、美容室目当ての人も、ネイルサロン目当て人も来ます。
そうすると単純にお客さんの母数が増えるんですね。
+α(ここではネイル)の業態が強い集客力を持つ業態の場合、そこから美容室への勧誘もすることができるので、こちらは顧客構造を増やすことができるんです。
極端な話ですが、美容室でカット+ネイルパターンだと、カットの客単価7000円のお客さんが10人いるとして、ネイルもして+4000円の11000円で、売り上げは11000円×10人の11万円。
美容室+ネイルサロン併設パターンだと、カットは7000円×10人。ネイルにも10人お客さんが来て、4000円×10人。
さらにネイルに来た人の半分が美容室にも行ったとしたら、7000円×5人。美容室に行った人の半分の5人がネイルサロンにも行ったら、4000円×5人で合計が、16万5千円
なんと55000円も差が出ます。
客単価を狙うよりも顧客構造をつくるほうが上昇幅が大きいんです!!
そもそも両方5人も送客しないだろう!なんてことは置いておいて下さい…美容室に来たお客さん10人がネイルをやるわけでもないと思うので、あくまでもイメージが湧くための極端な比較です!
つまり、別業態をセットでやるなら、オプションのメニューではなく、併設店で出さないともったいないんです!!
(「美容サロン+〇〇」で『総合美容業』を目指そう!顧客構造を増やす店舗内店舗という考え方【サロン経営の方程式シリーズー導入編】)
え、これって次は何をすればいいの?
いざ、実践編へ
美容室オーナーの皆さん、少しはヤドカリビジネス(美容の場合は店舗内店舗の活用)に興味が湧いてきたでしょうか?
でも、そんなおいしい話なわけないじゃん…
そう思いましたね、確かにちょろっとやってうまくいくわけではありません。
しかし、こうやれば、このぐらいはうまくいくよね!という指針はあります。
次回は、【実践編】ということで、そのあたりを詳しく説明していきます!!
美容室の方じゃなくても大丈夫!
今回は美容室の方向けに説明をしましたが、美容室じゃなきゃうまくいかないなんてことはありません。
他業態の人もぜひ、実践編まで読んで見てください!新たな可能性がひらけると思います!