
美容室を独立開業するなら、いくら資金を準備するべき?相場はいくら?
美容室開業資金は、いくらあれば正解なの??
これから美容室を開業しようと考えている人がまずあたる資金の壁。
用意しなくてはいけない資金は、下記の3つに分類できます。
・物件取得費用(家賃・敷金礼金等)
・内装工事費用(器材・商材含む)
・店舗運営費用(備品・広告宣伝費等)
基本的にお店が完成するまでに必要な開業資金は平均1200万円といわれています。
では、
・自己資金がどれくれいあれば、いくらまで融資が出来るのか?
・自己資金があれば融資を受ける必要がないのか?
という次の問題も出てきますよね。
自己資金全額を全て開業に使ってしまったら現金全体が消えてしまい、自分の生活ができなくなります。
ですので、美容室開業資金は、手元にどれくらい残せるのかが勝負となってきます。
一方で、自分のお金がないので借入だけで開業すると、毎月多額の借金を返済しなければなりませんのでもっと大変です。
安定的に運営していくには、スタートの時点から自己資本比率を上げておく必要があります。自己資本比率が最初から低いと、安定するまで時間がかかってしまうからです。
では、どの程度が理想といえるのでしょうか。
一般には、自己資金は開業費用の1/3あるのが理想とされていますが、実際、開業したサロンはどうだったのでしょうか?
平均を調べてみると、下記のようなデータになりました。
開業費用(平均)1,211万円=自己資金(平均)319万円+借入金額(平均)892万円
ということは、自己資本比率は26.3%程度で、開業費用の約1/4強ということがわかりますね。
理想とする1/3に、わずかに届かないというのが現実です。
美容室開業資金は「オープンまでの資金+オープン後の運転資金」を考えておく
美容室経営の倒産理由のランキング1位は、資金不足と言われています。
実際に廃業してしまった美容室の経営状況をみてみると、あと数か月分の固定費をまかなえる資金があれば、起動に乗れていただろうという惜しい店舗はたくさんあります。
美容室は、膨大にかかる固定費が払えないとビジネスを続けることができないので、資金繰りが一番重要といっても過言ではないほどです。
開業の際は借入ができても、経営がうまくいっていないからと追加融資を受けてくれる金融機関は、このご時世皆無といってもいいでしょう。
これをよく理解しておらず、美容師のアーティスト感覚で内装や器具にやたらこだわりすぎて、お金を使い切ってしまう例が後を絶たない状況です。
特に開業後1年目は、ほとんどの美容室が赤字デザインあることを考えたら、当然のこと。手元に出来るだけの資金を残しておかなければならないのです。
独立開業を考えている方は、それを見越して今から着実に貯金をして自己資金をためておくおことをオススメします。
融資は一人でやると損をする
銀行や信用金庫等の金融機関から融資を受けて開業しようとお考えの方もいらっしゃるでしょうが、業績や信用度が少ない起業の際に、銀行等の金融機関の融資審査に通ることは難しいかもしれません。
しかし日本政策金融公庫では、融資審査に通りにくい創業時に、無担保無保証かつ低金利で融資行ってくれるので、美容室開業時に、公庫の融資制度を利用することはとてもオススメです。
そこで、2つの選択肢があります。
融資の手続きを「プロに頼る」か「自分でする」か。
もちろん、プロに依頼するには手数料が発生する(コンサル料平均6%程度)ので、そんなお金を考えたら自分でしたほうがよい!と考える人も少なくないでしょう。
しかし、依頼するメリットはたくさんあるのです。
1、融資成功率と融資額が大きくなる
2、事業計画書に現実味が帯びる
3、融資までの時間が短縮される
4、新たな金融機関とのパイプができる
5、申請の手間がなく、事業準備に注力できる
6、経営に関する人脈や情報収拾ができる
事業計画書の作成をしてもらえるのはとても心強いのです。
融資を納得するような資料、売上の根拠に繋がるような資料、自分で作成できますか?準備の時間や手間がとられないだけでなく、融資の可能性を上げてくれるプロの力を借りると、企業の信用度も加わるので、融資金額が大幅に増えたり、融資成功率がグンと上がります。
先程、資金繰りが大事であると述べましたが、まさに、2年後、3年後を見通した事業計画がしっかり作成できている事業ほど成功しているといるのが現状です。
失敗しない開業は、まず事業計画書から始まる!ともいえるでしょう。
創業融資コンサルタントや、税理士さんなど、信頼できる人を見つけることがとても大事です。
プロならばどこでも同じというわけではもちろんないので、その中でも実績が豊富で、業界内の人脈に精通している人を選ぶようにしてくださいね。
無料相談だけでも受けてみると良いでしょう。
まとめ
美容院の開業するためにどれくらいお金がかかるのか、そして資金をどうやって調達するのか、なんなくイメージがわいてきましたか?
初期の融資から資金繰りと、どんな起業家でも数字を扱うことは難しいことです。
美容室の経営を着実に成功させたい方は、融資以外にも国や自治体の補助金や助成金などを活用したりして、無理のない美容院の開業を目指しましょう。