
美容室で事業計画書が必要な理由
開業を考えた時、最初に何をするべきか。
それは事業計画書を考えることです。
事業である以上、利益をだすことが大切です。
その利益を出すための仕組みを考えましょう!
事業計画書は必須!
事業計画書は売上や原価、粗利や販管費、利益や収支計算をするために非常に大切な道具です。
最初はどんな数字をおいて考えるべきかわからないということもあるでしょうが、まずは一度仮の数字をおいて考えることが大切です。
その計画があれば、計画と違う数字が出たときに、なぜ差が出たのかを考えるきっかけになりますし、実際にその数字がいい数字なのか悪い数字なのかを判断することができますよね。
そのためにも最初に計画書をしっかりとつくっておくことが必要なのです。
利益を出すための流れを明らかにする
サロンは開業したり、なんとなく運営することが目的ではありません。
利益をしっかり出すことでスタッフに十分な給与を支払ったり、お客さんのそれだけの価値を提供していくことが大切です。
そのために、実際の数字がいいのかわるいのかを明確に判断できる必要があります。
お客さんの人数や客単価は高ければ高いほどいいですが、いきなりはそうはなりません。
だからこそ、どのタイミングでどのくらいの売上や利益が出ているのか。
そのタイミングで費用は高いのか、低いのか、改善の必要はあるのか、ないのかをしっかり判断することが経営者としての役目です。
最初から計画通りに数字がでてくることなんてありません。
それでいいのです。当たり前なんです。
計画を立てる目的は、あくまでも自分のサロンが自分の理想のサロンに近づいているのかどうかの方向性を確認することです。
細かい数字をしっかりとおいながら、おおまかな方向性を追えるようにしていきましょう
自分のサロンで何を伝えたいのかを明確にできる
美容室の経営は、一人ではなかなかできません。
開業の際は、融資などでお世話になるでしょうし、スタッフやお客さんと多くの人とのつながりで成り立っています。
事業計画書はもちろん、融資のときにもつかうことができますし、その計画によって、どのくらいのスピードで成長したいのかなども判断することができます。
その数字がどんな美容室を目指しているのかを表す一つの指標となりますし、その目標が明確になっていれば、今の美容室がどんな状態にあるのかがわかります。
計画に対して、現状は調子が良いのか、悪いのか、進捗は早いのか遅いのかなどを把握していきましょう。
そうすれば、たとえお客さんがあまり入っていない状況にスタッフが不安を感じていても、それは予想通りの状態だとわかっていれば、スタッフにちゃんと大丈夫と伝えられますよね。
スタッフの方も安心して、サービスのことを考えることができるはずです。
数字も大事だけど、イメージも大切にしよう
事業計画書と書くと、なんとなくしっかりと細かく時間をかけてやらないといけないというイメージがあります。
もちろんしっかりと準備する必要があるものにかわりはないですが、そこで足踏みして何もできなかったらなんの進歩もありません。
だからこそ、いつ頃にはこんなサロンにしていたいというイメージから始めてもいいでしょう。
そうすれば、その状態になっているには、これぐらいの売上でこれぐらいの利益が出ていて、このぐらいのお客さんが来ていて・・・
と考えやすくなるはずです。
あくまでも計画。
運営をしながら、どんどん計画をブラッシュアップしていけばいいのです。
まとめ
どんなに大変な状況でもかならず、計画書は書いてください。
そのとおりに運営がいかなくてもいいのです。
計画と現状の差を理解することで、今はいい状態なのか、悪い状態なのかを判断できればいいのです。
そして、書くときは固くなる必要はありません。
こんなサロンをつくりたい。そういう思いを浮かべて、それを実現するためにはこのようにしていかないといけないという逆算的に考えて見ることをオススメします。