
ただポータルサイトに載せているだけなの!?脱“依存“と“共生“が鍵!【サロン経営の方程式シリーズー導入編】
「もっと高いプランにすれば、もっとお客さん来ますよ!」
こんな甘い言葉にそそられて、なんとなくポータルサイトの上位プランをつかっている方も多いのではないでしょうか?
もちろん上位プランにしないと効果が出ない場合もあるでしょう。
しかし、無条件にプランをあげていくのは、間違っています!
まずは既存のプランで本当に集客効果が最大限発揮できているのかを確かめましょう!
ポータルサイトの集客効果についてお教えします。
目次
ポータルサイトとのつきあい方
そもそもポータルサイトってどんなもの?
「ポータルサイト」―何度も訊いたことのある言葉だと思いますが、そもそもポータルサイトってなんでしょう?
ホットペッパービューティーやミニモ、エキテン、楽天ビューティなどいろいろありますが、
ポータルサイトとは、“インターネット上で情報を探し出すための基点となるサービスのこと”です(出典 ㈱朝日新聞出版発行知恵蔵より)。
ホットペッパービューティーを例に出せば、ホットペッパービューティーというサービスには全国の登録サロンの情報が集められています。
そこにどこかのサロンに行きたい人が検索をすれば、まとめて色々なサロンを調べることができますよね。
これと対比するのは、街に出て一件一件サロンを探して、どんなサロンか調べることです。サロンを見つけて、比較するだけで日が暮れてしまいそうです。
つまり情報が一つの場所に集約されることで、サロンは探してもらいやすく、お客さんは探しやすいというメリットが生まれているわけです。
今となっては当たり前ではあるのですが、だからこそ便利であり、ビジネスとして成り立っていますよね。
脱ポータルサイトはまだ早い!まずは脱“依存”して共生から目指そう!
ここ数年ずっとですが、“ポータルサイトへの掲載料が高すぎる“という話をよく訊きますし、実際にサロンを経営されている方からしたら、相当なコストですよね(弊社もかなりのコストを抱えています)。
前提として、サロン側がやりたいことと(リピーターを増やしていきたい)、ポータルサイト運営側がやりたいこと(新規客として回遊させたい)が対立しているので、そこが歪となっているわけです。
そんな中、自社のWEB予約サービスからお客さんを集めて、脱ポータルサイトを目指しましょう!というサービスが多くでています。
もちろん素晴らしいサービスばかりですし、弊社もお世話になっているものもあります。
しかし、ここで間違えてほしくないのは、そのサービスを新たな“依存先”にしてほしくないのです。
ポータルサイトも新たなWEB予約サービスもうまく“利用”する。
自分たちもチラシや立て看板などの工夫をする。
そうした色々な選択肢を持っておくことが、脱“依存”であり、数あるサービスと”共生“しながら経営をしていくことになると思っています。
ポータルサイト集客ノウハウ
周りの人がやらない集客ノウハウをため続けよう!
前回のチラシと看板のノウハウ(リンク)と同様にポータルサイトでの集客も意識すべき数字を確認しておきましょう!
こちらももれなく、母数→認知率→来店率の数字でコントロールします。
他の集客ツールよりも圧倒的にコストのかかるポータルサイトについて、具体例で確かめましょう!
ポータルサイト契約料金を営業マンの言いなりにならないように
高い広告掲載料を払うのですから、慎重にプランは選択しましょう。
そのためには、まずは数値の把握です。
例えば、私がとある地方エリアでアイラッシュサロンを出店しようとした時の事例をご紹介します。
STEP1:営業マンから数値のヒアリング
各プランの価格、同一業態の平均ビュー、競合数を営業マンからヒアリングした結果、下記のようになりました。
PV数からの来店率はプランによってそこまで差が出ない為、「費用対効果」だけを考えると、ライトプランの選択となります。
ですので、まずは「ライトプラン」で契約をしました。
STEP2:ABテストを繰り返して「来店率」をあげよう。
月間8,000ビューから新規に何名が予約したのか?を把握しなくてはなりません。
ここで重要なのは「リピーター数」でなく「新規客数」の把握です。
Aパタンのページを作成して、最初の月は約80名が新規来店しました。
ここでの来店率は「80名÷8000ビュー」なので、「1%」です。
ここから6カ月かけてABテストを実施し、このプランで月160名の新規来店まで改善することが出来ました。
この段階で来店率は「2%」となります。
STEP3:来店率をあげたら、プラン選択をしよう。
高額なコストをかけずに来店率の向上ができたら、いよいよプラン選択に入ります。
この場合、費用対効果が良いのはライトプランなので、客数が店のキャパ近くまで来ているのでしたら、このプラン継続が正解なのですが、課題として「新規客数」だった場合は、プラチナプランの選択も出てきます。
そのサロンの状況にあわせて“自分の意思”でプラン選択ができるようになったわけです。
これでめでたく、どのプランが一番よいのかわかり、掲載したとします。
そのあと、皆さんは一度ポータルサイトに掲載した内容を、定期的に改善していますか?
たいていのサロンさんは一度載せた情報をそのままにしている場合が多いです。変更していると言っても、細かい内容を少し変えただけで、抜本的に変えている方は少ないです。
しかし、
①キャッチ改善②写真改善③カテゴリ変更④口コミ件数⑤クーポン内容をA/Bテストした結果、
同じ費用で、月30名から→月150名まで集客数を増やすことができたサロンさんもあるんです。
なぜこれだけ大きな変化をつくりだせたかと言うと、“多くの人がやらないあたり前こと”をやったからです。
大抵の人は、一度掲載した内容を大きく変えようとしません。
なので、効果が薄い状態のまま掲載してしまっている可能性が高いのです。
こうすれば誰でもうまくいく!なんて魔法のやり方はありません。
それこそ多くの人がやっていることになってしまいます。
だからこそ、“A/Bテスト”をすることで、自社のオリジナルのノウハウをためていくのです。
それこそが皆さんのサロンの価値になるはずです。(お客さんが来ないと何もはじまらない!?~【サロン経営の方程式シリーズ】)
まとめ
「せっかくラクに集客できそうなポータルサイトに頼っているのに、色々やらないとだめなんて面倒だよ」
そのお気持ちももちろんわかります。これだけのお金を払っているんだから、なんとかしてよと思いたくなりますよね。
しかし、他でもないあなたがこのサロンの経営者です。
あなたのサロンに来てくださるお客様のために、一緒に働いているスタッフのためにも、すべてを任せてしまう“依存”ではなく、うまく利用する“共生”を目指していけるといいですね!