
人財育成ってどうやればいいの?離職リスクのことまで考えたら眠れないよ…そんな悩みを解決!【サロン経営の方程式シリーズー導入編】
「あの子頑張っているけど、成果が出てないんだよなぁ。どうやって評価しよう…」
「え、独立するの? 聞いてないけど…」
せっかく採用がうまくいっても、スタッフさんが定着してくれなかったら意味ないですよね。定着してくれても、なかなか評価しづらい人がいたり、優秀な人は気づいたら独立をする準備が進んでいた、、なんてことも経験があるんじゃないでしょうか?
今回は、そんなときどうすればいいんだ!というお悩みにお答えします!
<目次>
1.人材採用の考え方
1.1採用の数値の考え方とA/Bテスト
1.2欲しい人材に絞ってメッセージを発信しよう
2.人財採用まとめ
〜今回はここから〜
3.人財育成の考え方
3.1お客さんの数で測らない人財評価とは
4.人がやめない環境の作り方
4.1新人がやめない環境とは?
4.2独立希望者にはどうすればいい
5.まとめ
人財育成の考え方
お客さんの数で測らない人財評価とは
皆さん、スタッフさんの成果を何で測っているでしょうか?
売上?客数?お客さんからの指名度?
いろいろあると思いますが、公平をきすためにおすすめなのは、「二回目来店率」を基準に足してもらうことです。
例えば、担当した接客数を基準にすると、日によって来るお客様の人数はまちまちですよね。特に雨の日などは来店数が減ってしまうことが多いです。そこで接客数だけで考えてしまうと、スタッフさんの要因ではないのに差ができてしまい、不満の温床になることがあります。
しかし、二回目来店率なら多くの場合、スタッフさんの施術の結果で次回来店しようかお客さんは判断するので、スタッフさんの成果を把握することができます(もちろん二回目来店の理由は担当スタッフだけが要因とはなりません。しかし、多くのケースで施術者によって二回目来店率が変化します)。
逆に三回目以降の来店率は、スタッフさんによってはあまり変化しません。ぜひ「二回目来店率」での評価をしてみてください。
(提供:株式会社M&Aオークション)
目で見てわかる正しい評価というFBがあれば、人は正しい方向に成長していける可能性が高まります。
二回目来店率なら、あなたの施術でこれだけのお客さんが満足してリピートしてくれていますよ、ということがわかります。
これなら言い訳はできないですし、それをきっかけに「何が悪いんだろう、どこを改善しよう」と考える成長のきっかけになります。
人が離れていかない環境の作り方
新人がやめない環境とは?
美容室なら、新人のアシスタント時代はすごく大変な時期だと思います。
忙しいくて思ったより休む時間がとれない。立ちっぱなしの環境で過酷すぎる…上下関係が厳しい…などなど。いろいろな相談をされることがあります。
じゃあ離職する理由も、だいたいこんなところかと思いたくなります。なら休みの日を多くしようとか上下関係はなし!をアピールしたくなりますよね。
しかし意外?なことに新人がやめない理由の1位は違うんです。
実は上位3つは
【1位】コミュニケーションの充実
【2位】トレーニング(教育)環境がある
【3位】評価・昇格・昇給の制度がしっかりしている
なんです。
(提供:株式会社M&Aオークション)
しっかりとサロン内と人とコミュニケーションがあって、居心地がいいと思える環境。自分自身の目標のためにちゃんと成長しているんだ、この頑張り方で間違っていないんだと思える状態。そしてその結果として、自分が評価され、前進している(昇給や昇進)という感覚が大切なんです。
「もっとお給料が多いところに移ります」「もう立ちっぱなしの仕事は厳しいです」
実はやめていくスタッフさんの本音は違うところにあるかもしれませんね。皆さんのサロンで、もしうまくいっていない項目があるなら早急に改善することをおすすめします!
独立希望者には何を提案する..?
美容師さんで将来的に独立して、自分のサロンをもちたいという方は多いと思います。それに、店舗型のビジネスをする限り自分の欲しいと思う給与などの待遇と、経営的に店舗が提供できる待遇にギャップができてくるのは当たり前です。
(提供:株式会社M&Aオークション)
そうなると選択肢として、「独立」か「幹部」が挙げられます。そこでどうしても独立したい!、独立させるしか手段がない…となったときはきっぱりと“独立”させてあげましょう。
しかし、普通に独立させるのではありません。ある制度を利用して、独立と同じ環境を用意してあげるのです。それでお互いにWIN-WINになれる方法があるのです。
以下の図を見て下さい。
(提供:株式会社M&Aオークション)
独立したいといっても、不安はかなりありますよね。どうやったらうまくいくかな。そもそもどうやって店舗とか用意するの?契約?など店舗運営はバッチリの人でも店舗開発はわからないことが多いはずです。そこで上記のような独立支援の方法があるのです。
独立する方も、店舗を譲渡する側も、お互いにメリットを得ることができます。独立した方はこれをきっかけに店舗経営の経験を積み、新たな店舗の出店なども目指せます。
お互いにメリットがあり、WIN-WINな状態で、独立希望者を応援してあげたいですね!
まとめ
店舗経営していく上で重要な経営資源である、“人”。
しかし、あくまでも人間です。全部を思うがままにコントロールすることなんてできませんよね。
そのときにお互いが最大限WIN-WINになれる状況をつくることが大切です。
真の意味で働きやすいサロンには多くのスタッフさんが集まり、そこには自然とお客さんが集まります。
例えば、独立支援が充実していれば、同様に将来独立を目指して頑張るスタッフさんが集まります。
そうやって規模を大きくしているサロンさんもたくさんありますし、有名なサロンさんでもあります。
自分たちのサロンがより良く、そして美容業界全体もより良くなっていくといいですよね!