
美容室での面貸しのメリットとデメリットは?かんたん解説!
フリーランスの美容師が利用する「面貸し(ミラーレンタル)」
美容室の空いている席を有効に使いたい、
人件費を抑えたいというサロンオーナー様は必見!
とはいえ、いいことばかりでもありません。
面貸しのメリットとデメリットをお教えします。
目次
面貸しとは
そもそも、面貸しとは、美容室の一部をフリーランスの美容師に貸し出し、歩合やレンタル時間で報酬を受け取るという契約を結ぶシステムです。
・時間に融通をきかせたい
・独立に向けて経営を学びたい、資金を集めたい
・自力で自身のステップアップをしたい
そんな美容師が集まっているのが現状です。
面貸しのシステム
面貸しを行う際には、歩合制や時間制などの料金形態があり、美容師は美容室サロンの設備や薬剤の使用料を美容室側に支払います。
面貸しの料金形態は一般的に「時間貸し」「歩合制」「月貸し」の種類に分かれます。
「歩合制」
売上の50%ほどが相場(売上金額によって変動します)
「時間貸し」
1,500円ほどが相場 (利用時間によって支払額があがっていきます)
「月貸し」
11万円ほどが相場 (使用頻度、売り上げは問わず一律の金額となります)
売上によって歩合率を変動させたり、時間貸しであれば利用時間帯で料金ルールを変えるなどもできます。
どの料金形態がよいかは、美容室と美容師双方で話し合う必要があります。
歩合制ではメニュー料金が安いものばかりだと美容師の負担は少ないですが、
美容室としても少ない金額で貸し出すこととなります。
逆に月貸しのような形であれば、固定の料金が美容室の毎月の収益となります。
ですが、美容師に安定的な収入がないと継続は難しくなります。
美容室の賃料やその他のコストを考慮して、最適な料金設定をしてレンタルしましょう。
面貸しの注意点とメリット
面貸しの注意点 1
もしも美容師とお客様の間でトラブルがあった場合、施術や施術の結果に対するクレームは対応した美容師が対応します。
しかしお客様にとっては美容室サロン内で起こった出来事であり、
場所を貸しているだけ!という態度では、お店自体のマイナスイメージにもつながりかねません。
面貸しする際の利用規約にトラブル時の対応について明記することも重要です。
面貸しの注意点 2
美容室は、美容師の技術、出勤時間、料金などには基本的には口を出せません。
雇用契約ではないので、そういう事に口出しするのは法的にNGというわけです。席と設備を貸して家賃を貰うといった感覚でしょうか。
また、基本的に材料も美容師自らが管理するので、経費と売上もきちんと分ける必要があります。
面貸しの注意点 3
美容室に来店した新規のお客様を面貸しの美容師に担当してもらうことはできません。
面貸しの美容師は基本的に自分の顧客にしか接客をしません。
面貸しのメリット 1
面貸しは直接雇用ではないため、美容室経営における悩みが大幅に軽減されます。
例えば、スタッフの指導教育の必要がないですし、労災保険や雇用保険・社会保険料など人材コスト負担も削減できます。
雇用採用した美容師がすぐに辞めてしまって、多額の採用費や育成にかけた費用が無駄になるということもありません。
面貸しのメリット 2
稼働していない座席を貸し出して回転させるメリットもあります。
すでに顧客を抱えてい美容師にスペースを貸すことで、効率的に収益を上げることができます。
空いている席を貸し出すので、店の売上げや他の従業員の売上げが減るわけではありません。
まとめ
面貸しについて、お分かりいただけましたでしょうか。
美容室、美容師双方に、メリットもデメリットもあるので、正直、この先”面貸し”が増えてくるのかは予測がつきません。
ただ、うまくいけば、効率的に収益を上げることができるので、よく見極めて経営に役立ててください!