
出店前から利益は決まっている?サロン経営で失敗しない考え方【サロン経営の方程式シリーズー導入編】
「ついにこの店もたたむときがきたか」
「もうここでカットすることはできなくなるんだなぁ…」
実は去年は、美容系のサロン業の倒産件数がリーマンショック時を超え、過去最多になったんです。今に始まったことではないですが、美容業界で生き残っていくのは、すごく難しくなってきています。
特に、「人財の獲得」や「集客」が難しい。広告販促費などへ出費がかさんで利益が減っていく…どうしよう。。。
でもその中で、なぜかうまくやっているサロンがあるのも事実です。では、その特徴はなんなんでしょうか?
それは、「儲かる」というパズルを知っているかどうか、です。
「儲かる」=「お客様に評価されている」、だからこそお金をいただける、ということですよね。
お客さんもサービスに満足しているし、スタッフやオーナーさんも満足している。
すぐには難しいかもしれませんが、すこしでも美容業界が活性化して、みんなの満足度が増やしていきたいと思っています。
それでは、「儲かる」というパズルとは一体何なのか、わかりやすく、シリーズで解説していきます。
その名も、【サロン経営の方程式シリーズ】!!まずは入門編です!
「儲かる」というパズルを知る
サービスが良いだけじゃサロンがたちいかなくなるわけ
「サービスが良い」
それが「儲かる」ための条件だ!というのは美容業界によくある誤解です。
もちろんサービスが良いことは大切です。しかし、それはあくまでも直接的には「リピート率」の向上に繋がるということにすぎません。
美容室経営に関しては、要素を満遍なくやることが大切なんです。当たり前だ!と感じると思います。でもなかなかこれができていないサロンが多いんです。
なぜ満遍なくやるのかは、下の計算式が教えてくれます。
つまり、「儲かる」=①投資額÷{(③新規客数×④リピート率×⑤客単価)×②営業利益率}
「儲かる」までの計算式は5つの要素の足し算ではなく掛け算とわり算でできているからです。
サロン経営で大切な要素は、この5つです!
①初期投資額=下げる②営業利益率=上げる③新規客数=上げる④リピート率=上げる⑤客単価=上げる
ただどれも極端にやればいいというわけではありませんよね?
サロン経営は掛け算!すべて数字で管理できる!
これが「儲かる」というパズルの一部です。皆さんなにかお気づきでしょうか?
そうです。「儲ける」=長期的に、お客様に喜んでもらうというのは、掛け算でできているんです。足し算ではなく掛け算なんです。
ということは、どこかの要素だけを頑張ればOK!ということではなく、番号が降ってあるすべての要素をまんべんなく取り組むことが必要になってきます。
聞けば当たり前のように感じますが、
実は、現場から実力をつけ、オーナーになられた方は、④リピート率ばかりに注力してしまうケースが目立ちがちなんです。
例を出しましょう。どれも満遍なく取り組むことが「儲かる」ための必須要素です。
同じ[10]のリソースがあっても、偏って取り組むのか、満遍なく取り組むかで、最終的な成果が全然違いますよね!
どれかに偏って取り組むよりもまんべんなく取り組むことが「儲かる」に繋がる、つまり長くお客様に愛されるサロンでいられることがわかると思います。
まとめ
それでは、「儲かる」というパズルを実践するために具体的に理解しておくべきことをまとめました。
・施策ごとの新規集客単価の測定(◯円で△人が新規集客できるという仮説)
・二回目来店率の測定(既存店がある場合は正確に把握しておく)
・来店頻度と客単価の把握
・かかるコストの正確な数字(特に販促費)
この4つのポイントがわかれば、投資回収ペースが予測でき、安定した経営を行えるのです!
ダイエットしようと思ったら、現状の体重をまず図る必要がありますよね。そのために上記4つのポイントをまず抑えましょう!
そして「儲かる」というパズルをより実践していくために管理すべき指標は以下の7つ!
次回以降は、この要素について、詳しく解説していきたいと思っています。
―最後にー
みなさん、「儲かる」というパズル、ご理解いただけたでしょうか?
どれか一つに偏ってしまうのではなく、①まんべんなくリソースを割いて取り組むこと②数字でしっかりと管理すること、が大切になってきます。
次回は、「儲かる」パズルを実践するための5つのポイントの一つ、「新規集客」についてお話しします!