
美容室経営は売上よりも利益が大事!利益モデルを理解して、美容室経営を加速しよう!
「利益」といってもたくさんの解釈の仕方があると思います。
そのためこの記事での利益は「営業利益」のことを指すと定義することにします。
そもそも 営業利益ってなに?
と思われる方も多いと思います。そんな方のために営業利益を説明したいと思います。
営業利益とはなにか
簡単に言ってしまうと営業利益とは、美容室を営業していて最後に手元に残ったお金のことを指します。
美容室を運営していく中で原材料費のみならず、家賃、光熱費、水道代、広告費など様々な費用がかかってきます。
それら全ての費用を売上から差し引いた額が営業利益率となります。
営業利益で大体7%ほどを出しているといい経営ができていると言えるそうです。
サロンは、全体の売り上げに対して人件費が占める割合がとても大きいのですが、一般的に集客がきちんとできているサロンの場合にはスタッフの一人当たりの売り上げ生産が約60万円ほどです。
集客にも成功していて、客単価も低くない場合はさらに80万円まで上がります。
これらは非常に良いケースです。
しかしアシスタントは同じ人件費がかかるにもかかわらず、売り上げ生産は下がってしまうためアシスタントを変えると人件費が高騰してしまい営業利益はさがってしまいます。
そのため営業利益率を上げようと考えれば、それらの様々なコストを削減していかなくてはいけません。
営業利益を実際に算出してみよう
ここからは実際に営業利益を算出する方法を紹介したいと思います。
はじめに営業利益を算出する流れを紹介したいと思います。
1、販売費を出す
2、一般管理費を出す
3、営業利益を出す
このような流れになります。
ではここからはそれぞれの出し方を順番に紹介したいと思います。
販売費を設定する
販売費は販売活動において直接必要になったコストのことを表します。宣伝費、販売促進費、人件費などが含まれます。
設定する基準ですが今までのサロン経営の数値を参考にして設定しましょう。
平均値を参考に設定するなどの方法があります。
自分が知っているサロンと出店エリア等に大きな違いがなければその数値を参考するにするのが良いでしょう。
また大きく異なる場合は一般的なサロンの販売費の平均値を取るのがいいでしょう。
人件費は売上高の50%以下、広告宣伝費は売り上げの10%以下にすると良いでしょう。
あくまでも平均値なのでどのサロンにも当てはまるわけではありませんがぜひ参考にしてください。
一般管理費を設定する
一般管理費とはサービスを生み出すために直接使った費用ですが、美容室を運営するために必要なコストのことを表します。
その中には水道、光熱費、家賃、減価償却費等が入っています。
設定するときの基準ですが販売費と同じようにこれまでの経験からのサロンの数値を参考にして設定します。
サロン全体の平均値を参考に設定するなどの方法があります。
一般的に水道光熱費は売上高の5倍以下に。
家賃は売上高の10%以下にすることを目指すのが良いでょう。
営業利益を実際に算出してみる
販売費、一般管理費が設定できたら、いよいよ営業利益の算出です。営業利益とは、営業活動で発生した利益のことを指します。
営業利益は、
「粗利-販売費および一般管理費」
で算出されます。
売上高が600万円、販売費および一般管理費350万円の美容室を例に算出すると
600万−350万で、営業利益は250万円となります。
これがあなたの手元に実際に残るお金になります。
もちろんここから、店舗への投資や融資への返済があるので、最後に手元に残るお金はこれより少なくなります。
つまり、売上ではなく利益で見ないといけないのです。
売上がいくら高くても利益が残らなければ、意味がありません。
そのためには粗利の計算や利益率の計算をして、どのくらいの売上で、どのくらいの利益が自分の手元に残るのかを考え続ける必要があります。
まとめ
営業利益ははただ計算すればいいという話ではありません。
手元に残るお金を把握して、増やしていくために、今どこが問題になっているのかを理解するためにします。
つまりそれ自体が目的ではないのです。
あまりにも利益率が低いのであれば、その中で広告費が高いのか、人件費が高いのかなどがわかりますよね。
そうすれば、当てずっぽうではない経営の改善ができます。
営業利益を計算し、そこから問題を把握して改善をすることができれば、必ず美容室経営を上向きにできます!!
ぜひマスターしましょう!