
美容室経営の失敗を避けるために知っておくべき7つのパターン
目次
7つの失敗パターンから学ぶ美容室の独立開業
一般的にサロンの生存率は、1年で40%、3年で10%、10年で5%といわれています。
つまり、95%のサロンは10年もたない。
なかなか厳しい現実ですね。
サロン業界はマーケティングのことを考えずに新規参入してしまう人も多いので、その業界に無装備で突入していく人が後をたたないという印象を受けます。
美容室独立開業で失敗するのには原因があります。
その7つの失敗理由をまとめましたので、独立開業を考えている美容師さんはぜひ参考にしてください。
1.ビジョンがなく失敗
誰のためのサービスで、誰のためにお店が存在しているのか?
いろんな人に対応すべく、『世の中すべての人に美しくなってほしい』というアバウトなサロンは、
良くも悪くも【特徴がない】という評価をされます。
特徴がないからあまり深く考えずに利用できますが、特徴がないから逆にリピートする理由もないとも考えられるのです。
2.伝えるべき人に届いていないので失敗
ブログを一生懸命書いても見てもらえなかったら意味はない。
近隣にチラシを配ってもターゲット層でなければ意味がない。
FacebookやInstagramで『ヘアサロン○○オープンしました!頑張ります!』と告知をしても、本当に伝えるべき相手に届いているでしょうか。
伝えるべきは”友達”ではなく、“サロンを利用してくれる人達“です。
ユーザーのサロン定着化よりも、ユーザーの流動化を高めることがビジネスモデルです。
サロンのビジョンやそのサービスによって伝え方は様々ですが、それだけ伝え方は大切なのです。
3.出店エリアの調査不足による失敗
大手の美容室が少ない所に狙いを定めました!
大手の美容室がないならば集客は余裕だろう。と考えていたのに、実際は駅から遠すぎた、朝と夜、平日と土日の差が激しすぎたなど様々な要因で苦戦を強いられることがあります。
出店をするには地域性をよく把握しましょう。
4.見誤ったマーケティングのため失敗
美容室を開業して成功する人は、マーケティングの重要性に気づいますし、よく勉強しています。
お客様に選ばれる理由(価値)をつくること
集客すること(価値を伝えること)
ホットペッパービューティーに掲載しておけば集客できるはず。といった程度の安易な考えでは失敗する可能性が高いです。
ホットペッパー新規客は流動性が高いですが、リピート率は中々厳しいものがあるということも理解した上で利用しましょう。
5.お客さまへの価値提供を第一に考えていないので失敗
商品・サービスをつくるにしても、プロモーションをするにしても、お客様を中心に考えるべきでです。
自分のやりたいことを、自分の都合だけで決めた金額で提供していませんか。
気づかないうちに自分中心になっていないか?
お客様への価値提供が優先されているか?
絶えず問い続けることが大切です。
6.低価格、客単価が低く失敗
低価格なのが必ずしも悪いわけではありませんが、低価格で生き残るのはとても難しいことです。
値下げ競争には終わりがないからです。
値下げ競争をしていては利益率はどんどん少なくります。
負のスパイラルに陥っていかないためにも、安易に価格競争へ参入することは止めましょう。
7.数字の管理が甘いので失敗
働いている期間はすべてリソースが揃っているので利益が出ますが、立ち上げ期間には莫大なお金がかかります。
サロンで働いていた際に、立ち上げの経験があれば良いのですが、ない状態でいきなり経営者となると、融資を受けたお金をどうやって使うのかすら分からずに失敗するのです。
美的意識から内装費に多額のお金をつぎ込んでしまって、開業資金をオープンまでにほとんど消化してしまい運転資金が手元に残らないということでは大変です。
独立したら専門の税理士と契約をしましょう。
税金の計算・給与の計算・保険の計算・諸経費の計算などに費やす時間があるならば、集客方法を考えましょう。
まとめ
「美容師としての技術がある!」「お客様がリピートしてくれる!」など安易な考えを持って独立をすると痛い目をみます。
1度借金を背負ってしまうとなかなか再起出来ないのが美容室業界での経営業務なのです。
マーケットの調査や集客方法のずさんな計画は、今後の美容室の経営に関しては命取りになってしまいます。
成功するためにもっとも必要な能力は、マーケティング能力といっても過言ではありません。
美容師として独立する前に、経営ノウハウや集客方法、資金繰りの勉強をしっかり学んでから自分のお店を持つというのが、成功への一番近道だと思います。