
美容室オーナーなら知っておきたい社会保険とスタッフの気持ち
どこのサロンでも人材獲得が難しくなってきています…。
美容業界は年々衰退している上に美容師の数も減ってきている。
なのに、美容室の数は毎年増えていて、離職率も半端ではない…
美容室は人材がすべてです。
従業員が働きやすい環境を調えることはもはや、オーナーとして必須どころか、最重要事項といっても過言ではありません。
働きやすい環境、その一つに社会保険が上げられます。
まずはスタッフを安心させるためにも、最低限の知識は抑えておきましょう!
社会保険とは何か
社会保険とは、健康保険や、雇用保険、年金や労災保険などをさします。
一般的に健康保険と年金は社会保険の区分に、雇用保険と労災保険は労働保険に区分されます。
医療関係の自己負担が三割負担になっているのは、この健康保険をおさめているからです。
健康保険をおさめていると、病気や怪我をして、病院にいっても自己負担分が軽減されるのです。
保険料の納付は基本的に義務付けられているので、大人になったら誰しもある程度の保険料をおさめなくてはいけません。
ちなみに年金は老後の生活を保証するためのものです。今では支給年がどんどん後ろ倒しにされていますが、基本的には65歳から支給されて、今まで支払ったきた期間と金額によって支給金額が変わります。
社会保険に入っていないなんてありえない?
国民健康保険料は、たいての場合平均で給与の10~12%くらいします。
つまり、200,000円の給与で保険料率が10%の場合、20,000円を毎月支払わないといけません。
しかし、社会保険に加入していれば、事業主とスタッフで半々になるので、スタッフの負担額は実質10,000円ですみます。
さらに国民年金まで支払うとなると給与はさらに減りますし、手取りで考えると貯金をする余裕はほとんどなくなってしまいます。
さらに、年金も支払っていたとしても、のちのちもらえるのは月に6~7万円程度です。
これではかなり寂しい金額ですよね。
だからこそ、事業主との折半になる社会保険完備の状態がどれだけありがたいことかわかります。
個人事業主はどうすればいいの?
労働者にとって、健康保険などの保険料を毎月支払っていくことは非常に大変なことです。
だからこそ、組織で社会保険がととのっているところは魅了的にうつるでしょう。
法人の場合は、社会保険などは加入が義務付けられていますが、個人事業主の場合はそうではありません。
個人事業主はオーナーの立場になるので、雇用保険や労災保険も加入しません。
なので、まずしっかりと稼げる組織になることを常に意識していなければ、スタッフに社会保険を適用するなんて夢で終わってしまいます。
社会保険を導入する場合には、売上のうちどの程度を社会保険料がしめるのか、それを導入したら、どれだ良いスタッフを雇うことができて、どれくらい利益が上がるのかを計算してみましょう。
たとえ、社会保険に加入しないという決断をしたとしても、何かしら方法でスタッフに還元できることを考えることがh重要です。
そうでないと、よりよい条件を見つけたスタッフはすぐにそちらに行ってしまうかもしれません。
交通費の支給でもいいし、成果によって賞与をあげるなどがいろいろ方法はありますよね。
社会保険へ加入する場合、スタッフの半数以上の同意がいります。スタッフの承諾を得られれば、任意適用事業所として社会保険に加入することが可能です。
まとめ
ただでさえ少ないお給料の中で保険料を支払うことがどれだけ大変なことかは、もともとおわかりだと思います。
だからこそ、社会保険が完備されているサロンは非常に魅力的に映るのです。
オーナーはもともと自分の夢のためにリスクを取って出店しますが、スタッフは安定が大事なのです。
そのスタッフもあなたと同じように、いづれ独立するためにお金をためているかもしれません。
美容室はスタッフで成り立っているといっても過言ではありません。
お客さんはもちろんのこと、そこで働くスタッフのことも常に忘れてはいけないのです。